商品名 銀座 小十の料理歳時記十二カ月
商品名(カナ) ギンザコジュウノリョウリサイジキジュウニカゲツ
著者名 奥田 透
判型 B5
ページ数 240
「銀座小十」主人が読み解く日本の節供などの話を通し、十二カ月の献立から日本の文化や食材を紐解きます。
内容
「銀座 小十」の十二カ月の献立からは、未来に残すべき日本料理の未来が見えてきます。主人の奥田透さんが読み解く日本の節供、四季の食材などの話を通して、各月の献立から日本の文化や食材を紐解きます。表紙に書かれている“守破離”は、奥田さんの献立の意図するところを表しています。
「現代の料理の風潮は、舌の上だけを喜ばせるおいしさやテクスチャーを求める傾向にあります。私の料理は原点である本能を刺激したり、呼び起こしたり、目覚めさせたりできればいいかなと思っています。自然の恵みは大事であって、年齢を重ねるにつれ、こうしたおいしさがいいものに思えてきました」
人気日本料理店「銀座 小十」主人の奥田透さんが半世紀という人生の節目を迎えて、改めて料理人として注目したのは、脈々と続いてきた日本料理の根幹ともいえる日本の風習です。次第に失われつつある日本の行事や風習を十二カ月の献立や、盛り付け、器に色濃く反映して、もう一度見つめ直すことで、未来に繋ぐ令和の日本料理を再構築します。
著者紹介
奥田 透(オクダ トオル)
1969年静岡県静岡市生まれ。静岡、京都、徳島で約10年間、日本料理を学ぶ。29歳で地元・静岡に「春夏秋冬 花見小路」を開店。2003年7月に東京・銀座に移り「銀座 小十」をオープン。2011年8月銀座五丁目並木通りに「銀座 奥田」をプロデュース。12年6月同ビルに「銀座 小十」を移転する。13年9月フランス・パリにて「OKUDA」を、17年にはニューヨーク「OKUDA」を開店。本物の日本料理を海外で提供するという挑戦を始める。著書に『世界でいちばん小さな三つ星料理店』(ポプラ社)、『焼く 日本料理 素材別炭焼きの技法』(柴田書店)、『日本料理 銀座小十』(世界文化社)ほか。
ここだけの話
「銀座小十」という店名は、主人の奥田透さんが惚れ込み、長年親交のあった唐津の陶芸家・西岡小十氏に由来している。
それゆえ、この本の献立のところどころに氏の器が登場し、料理を美しく引き締めている。
「器は料理のきもの」と言ったのは北大路魯山人だが、“守破離のこころ”で月を追うごとに加速する奥田さんもまた、料理の世界を広げるべく、現代若手陶芸家の斬新すぎる器にも挑戦し続けている。
日頃から、「ただ料理をつくっていてはダメ。火入れのテクニックなどは私からすればどうでもよくて、その前提が大事。その料理を始めようとした何かを語ってもらいたい。誰かの物真似だけでは語るものがありません。日本料理はまだまだ変われるんだと思います。色っぽくもなれるし、かっこよくもなれるはずなんです」と言って憚らない奥田さんが若手陶芸家に注文したのは「個性的で料理が盛りにくい、変なデザイン」の器(本文、2月のエッセイにも詳しく解説)。
インパクトのあるカバー写真からも、そのデザインの奇抜さ、並外れた重量などが伝わってくるに違いない。
毎月のページを繰るごとに、自分ならこの器に何をどう盛りつけるか、そんな楽しみも味わってほしい。
商品名 銀座 小十の料理歳時記十二カ月
商品名(カナ) ギンザコジュウノリョウリサイジキジュウニカゲツ
著者名 奥田 透
判型 B5
ページ数 240
まえがき「守破離のこころ」
睦月(一月)の献立
「正月~七草(人日)の節供~」
祝八寸〈羽子板盛り〉 椀 造り 凌ぎ 温物 焼物 煮物 鍋物 食事 デザート
コラム/器にみる季節の意匠
如月(二月)の献立
「節分~鬼は外、福は内~」
八寸〈絵馬盛り〉 椀 造り 焼物 強肴 煮物 温物 鍋物 食事 デザート
コラム/器のこと
弥生(三月)の献立
「雛祭り~桃の節供~」
付出し 椀 造り(雛祭り) 凌ぎ 焼物 強肴 煮物 鍋物 食事 デザート
コラム/「だし」は命
卯月(四月)の献立
「花見~豊作祈願~」
付出し二種 椀 造り 凌ぎ 揚物 焼物 煮物 鍋物 食事 デザート
コラム/遊び心とデザートと
皐月(五月)の献立
「菖蒲~端午の節句~」
菖蒲八寸 椀 造り 凌ぎ 焼物二種 強肴 鍋物 食事二種 デザート
コラム/盛り付けの技
水無月(六月)の献立
「夏越の祓~茅の輪くぐり~」
付出し三種 椀 造り〈茅の輪くぐり〉 焼物 揚物 強肴 煮物 食事 デザート
コラム/炭火焼きの真髄は焼魚にあり
いちばん大事な仕事は「献立を考える」こと
文月(七月)の献立
「七夕~笹の節供~」
付出し三種 椀 造り二種 焼物 蒸物 強肴 煮物 食事 デザート二種
コラム/室礼と花
葉月(八月)の献立
「お盆」
付出し〈蓮の葉盛り〉ほか二種 椀 造り〈ほおずき盛り〉 焼物 揚物 強肴 温物 食事 デザート
コラム/人あってこその店
長月(九月)の献立
「重陽の節供」
重陽菊釜八寸 椀 造り〈芋の葉盛り〉 凌ぎ 中皿 焼物 強肴 煮物 食事 デザート
コラム/天然大鰻のこと
神無月(十月)の献立
「中秋の名月」
月見八寸 椀 造り 蒸物 焼物二種 強肴 煮物 食事 デザート
コラム/季節を描く
霜月(十一月)の献立
「新嘗祭」
付出し三種 椀 造り 凌ぎ 焼物 強肴 煮物 食事 デザート
コラム/食事のこと
師走(十二月)の献立
「年越しの祓」
付出し二種 椀 造り 凌ぎ 焼物 煮物 鍋物 食事二種 デザート
コラム/料理とお酒
あとがき
レシピ 料理歳時記十二カ月
お詫びと訂正
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