商品名 なぜ彗星は夜空に長い尾をひくのか
商品名(カナ) ナゼスイセイハヨゾラニナガイオヲヒクノカ
著者名 渡部 潤一
判型 四六
ページ数 244
彗星に魅せられた天文学者がその謎に迫る
内容
2024年の秋、「紫金山・アトラス彗星」が太陽に接近して、マイマス5等の明るさになり肉眼でも見えると予想されています。これは夕方や明け方の空でギラギラとまぶしいぐらいに輝く金星に匹敵する明るさで、肉眼で見える彗星としては、この10年で最も明るくなる彗星と予報されています。
彗星というと、多くの人が夜空で尾を引く姿をイメージしますが、古くはその姿から「ほうき星」と呼ばれていました。天体としてはなじみがありますが、実際に彗星の姿を見たことがある人や、彗星が尾を引く仕組み、宇宙のどこからやって来るかを知る人は少ないでしょう。
本書では、紫金山・アトラス彗星をはじめ、ハレー彗星、ヘール・ボップ彗星、マックノート彗星など、歴史に残る大彗星などを例に、国立天文台の渡部潤一さんが、彗星の起源やその軌道、尾がのびる仕組みや見え方など、科学的メカニズムについて詳しく解説します。
著者紹介
渡部 潤一(ワタナベ ジュンイチ)
国立天文台副台長を経て、現在は同天文台上席教授。総合研究大学院大学教授。2006年に国際天文学連合の惑星定義委員として準惑星という新しいカテゴリーを誕生させ、冥王星をその座に据えるなど世界的に活躍。主な著書に『彗星、地球へ大接近!』『しし座流星雨がやってくる』(誠文堂新光社)、『新・天体カタログ』(立風書房)、『賢治と「星」を見る』(NHK出版)などがある。
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