商品名 「はやぶさ2」のすべて ミッション&メカニカル編
商品名(カナ) ハヤブサツーノスベテ ミッション アンド メカニカルヘン
監修者名 吉川 真(JAXA「はやぶさ2」ミッションマネージャー)
判型 A4
ページ数 144
「はやぶさ2」の全貌を、豊富な写真と図版で紹介するグラフィカルな科学解説本。
内容
2020年12月に小惑星リュウグウのサンプルを地球に持ち帰る「はやぶさ2」は、小惑星探査を目的とする小惑星探査機で、2010年まで運用された「はやぶさ」の後継機。
この本は、太陽系の起源・進化と生命の解明、そして深宇宙探査技術の確立に挑む「はやぶさ2」の全貌がわかる、豊富な写真と図版で構成されたグラフィカルな科学解説本です。
小惑星探査の意義や目的、メカニック解説、ロケット打上げ、小惑星リュウグウ探査、人工クレーター生成、地球への帰還とサンプルリターン計画を時系列に紹介していきます。
執筆陣は、本書の監修を務める吉川真ミッションマネージャーをはじめ、津田雄一プロジェクトマネージャー、研究者やエンジニアなどのミッションメンバー総勢45名が、それぞれの担当項目を徹底解説。
順風満帆に見える「はやぶさ2」プロジェクトですが、その裏では科学者たちのたゆまない努力、試行錯誤の連続であったことがわかります。
ミッションメンバーたちの「はやぶさ2」にかける思いと情熱がつまった1冊。
(執筆者一覧・50音順)
安部正真(JAXA)/荒井武彦(足利大学)/荒川政彦(神戸大学)/石黒正晃(ソウル大学)/今村裕志(JAXA)/大野 剛(JAXA)/岡田達明(JAXA)/尾川順子(JAXA)/菊地翔太(JAXA)/北里宏平(会津大学)/黒田大介(京都大学)/神山 徹(AIST)/佐伯孝尚(JAXA)/坂谷尚哉(立教大学)/澤田弘崇(JAXA)/嶌生有理(JAXA)/嶋田貴信(JAXA)/杉田精司(東京大学大学院)/武井悠人(JAXA)/竹内 央(JAXA)/橘 省吾(東京大学・JAXA)/田中 智(JAXA)/月﨑竜童(JAXA)/津田雄一(JAXA)/照井冬人(JAXA)/戸田知朗(JAXA)/中澤 暁(JAXA)/竝木則行(国立天文台)/西山和孝(JAXA)/野口里奈(JAXA)/野田寛大(国立天文台)/藤井 淳(JAXA)/細田聡史(JAXA)/水野貴秀(JAXA)/三桝裕也(JAXA)/村田泰宏(JAXA)/森 治(JAXA)/山田哲也(JAXA)/山本幸生(JAXA)/横田康弘(JAXA)/吉川健人(JAXA)/吉川真(JAXA)/吉田和哉(東北大学大学院)/吉光徹雄(JAXA)/渡邊誠一郎(名古屋大学大学院)
著者紹介
JAXA「はやぶさ2」ミッションマネージャー/吉川 真(ヨシカワ マコト)
小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトのミッションマネージャを務める。
JAXA宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系准教授。理学博士。東京大学理学部天文学科、同大学院卒業。
日本学術振興会の特別研究員を経て、1991年から旧郵政省通信総合研究所に勤務。1998年に旧文部省宇宙科学研究所に着任し、現在に至る。
専門は天体力学。小惑星や彗星といった太陽系小天体の軌道解析が専門。
現在は、人工天体や自然天体の軌道、天体の地球衝突問題であるプラネタリーディフェンスについての研究を進めている。
ここだけの話
2020年12月6日(日)小惑星探査機「はやぶさ2」は、地球から小惑星「リュウグウ」への往復52億kmの旅を終えて地球に帰還します。
リュウグウで得た小惑星の砂が入ったとみられるカプセルを12月6日(日)未明、オーストラリアのウーメラ砂漠へ分離、落下させます。その後、落下したカプセルを回収し、採取したサンプルを分析することで太陽系の起源・進化と生命の解明が進むのではと期待されています。
サンプルの回収地となるオーストラリアは新型コロナウイルスの影響で外国人の入国は制限されており、カプセル回収班のメンバーは日本で1週間、現地でさらに2週間ほど隔離生活を送りました。回収班の隔離生活がちょうど始まったころ、この本の校正作業は佳境を迎えていましたが、回収班に属するメンバーの執筆者の方は隔離生活中での作業となりました。
文字原稿の修正や写真や図版の修正など、執筆陣45名の方々と黙々と進める中、校正作業時に最も時間を要したのはCGの色味でした。
本書ではプラネタリウム映画を作成している有限会社ライブさんの高精細CGを掲載しているので、CGの色味、すなわち実物により近い色を出すのに苦労しました。中でも本の顔となるカバーのCGは、宇宙空間での「はやぶさ2」の再現はもちろん、綺麗さが際立つよう入念に調整しました。
画像はカバーですが、左が初校で、右が本刷りです。
いかがですか?
初校にくらべ、本刷りでは、天の川を背景に黄金色に光り輝く「はやぶさ2」の機体の色が綺麗に発色して、質感も精細になりました。
本書は「はやぶさ2」プロジェクトのミッション&メカニカルの全貌がぎっしり詰まっています。
52億kmの壮大なミッションを無事に成し遂げた「はやぶさ2」の技術の素晴らしさ、科学者たちの試行錯誤を本書を読んで知っていただいた上で、帰還の日を迎えていただけたらと思います。
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