商品名 こけし図譜
商品名(カナ) コケシズフ
著者名 佐々木 一澄
判型 A5
ページ数 160
日本に伝わる手仕事と美をたどる一冊。
内容
■こけしファン必携の工人探訪記
日本に伝わる伝統こけしをイラストレーションと文章で解説。
東北6県で11系統に類型化されている伝統こけしの工人(こけしの作り手)を訪ね、各系統の伝統・風土・意匠・工人の人物像を浮き彫りにします。
伝統を受け継ぐ工人の姿と肉声を捉えた一冊です。
【伝統こけし11系統】
土湯系(福島県)、蔵王高湯系(山形県)、山形系(山形県)、肘折系(山形県)、弥治郎系(宮城県)、遠刈田系(宮城県)、作並系(宮城県)、鳴子系(宮城県)、南部系(岩手県)、木地山系(秋田県)、津軽系(青森県)
著者紹介
佐々木 一澄(ササキ カズト)
イラストレーター。雑誌、書籍を中心に活動し、児童書の挿絵や絵本も手がける。
著作に、『てのひらのえんぎもの 日本の郷土玩具』(二見書房)、『おいで おいで』(福音館書店)、『からだあいうえお』(保育社)など。
東京こけし友の会、竹とんぼの会(日本郷土玩具の会)会員。
ここだけの話
江戸時代から各地に伝わる様式にもとづいて作られるこけしを「伝統こけし」と呼びます。
伝統こけしは東北6県で作られ、大きく11の系統に分かれています。
11の系統ごとに特徴的な形や表情、模様を持っています。
そうしたこけしを作る人々は「工人(こうじん)」と呼ばれ、脈々と伝統が受け継がれています。
この本を制作するにあたって著者・佐々木一澄さんが大事にしたことは「工人の生の声」。
半年をかけて11の産地を巡り、11人の工人を訪ね、その声とこけしを絵と文章で記しました。
こけし工人はシャイな方が多いのですが、今までにも産地を訪ね歩いてきた佐々木さんだからこそ、それぞれの工人としての歩みや、こけし作りに向き合って気づいたことを語っていただくことができました。
冒頭の雪景色の写真は、秋田県に伝わる系統「木地山系」を取材したときの風景です。
こうした山々で育った木からこけしが生み出されてきました。
この本に収録するために描いたこけしの総数はなんと130本!
全て佐々木さんが所蔵しているもので、今もこけしを作る現役の工人のこけしを中心に描いています。
パラパラとめくるだけでも、ほほえむこけし、ニヤニヤするこけし、キリッと見つめるこけし、眠そうなこけし、すてきで不思議な“引力”を持ったこけし達に出会えます。
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