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第3回MJオーディオフェスティバル 読者の自作機大試聴会 エントリー作品詳細発表!

2018/02/22 19:43:38

第3回目を迎えた大試聴会には,小出力ながら端正な真空管アンプから斬新なスピーカーシステム,そして音源から再生までシステム丸ごとというように,規模もジャンルもさまざまな,読者自慢の自作機が一堂に会します.

 

発表の持ち時間は1人20分.課題曲の再生と作者による作品の解説.そして,残りの時間はそれぞれの作品の良さを生かす自由曲の再生です.課題曲は『MJ無線と実験』2018年1月号付録CD『MJオーディオテクニカルディスクVol.9』より「太陽がいっぱい」(サム・テイラー)を使用します.
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01 篠 義治(東京都)  11:10~11:30

DA30/300B差し換えカソードチョークドライブシングルパワーアンプ

DA30と300Bの差し換えのためにUFとUXのソケットを装備したパワーアンプ.自己バイアス式なので,DA30と300Bのバイアス電圧の違いにより,DA30は300Bよりプレート電圧が低くなるが,両出力管の音の違いを描き分ける.モノーラル構成.

A
DA30を使用中の本機

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02 宮沢 元(千葉県)  11:35~11:55

12AT7 SRPP直結ドライブ6F6シングルパワーアンプ

12AT7のSRPPで6F6を直結ドライブするシングルアンプ.出力段に初段の直流電圧分を嵩上げして供給するために,初段と出力段の電源を2段にし,初段233V,出力段458Vを供給する.3極管接続/5極管接続切り換え.主電源は5U4GBで整流,嵩上げ分は半導体整流に定電圧放電管を併用.出力は2W(歪率3%).

B

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03 久保真岐(東京都)  12:00~12:20

8025ゼロバイアスA2級プッシュプルアンプ

前回出品の2T12Pパワーアンプを改造.初段はE288CC,E80Lによるプッシュプルカソードフォロワーチョークドライブで送信用3極管8025をドライブし,出力18Wを得た.出力段のカソードチョークは,前回同様プッシュプル出力用の出力トランスの1次側巻線を使用した.

C

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04 三井秀雄(長野県) 12:25~12:45

オールWE直熱3極管WE 205Dシングルパワーアンプ

WEのヴィンテージ管を活用したシングルアンプ.初段とドライブ段はそれぞれ264C,B電源整流は274Aを使用.205D現役当時の回路を参考に出力管カソード抵抗,カップリングコンデンサー,配線材などのキーパーツにもWE製を使用した.出力1W.

E

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05 竹村厚治(大阪府)  12:50~13:10

ダイナミックカップルドドライブ838シングルパワーアンプ

送信用3極管838を6CA7(3極管接続)でダイナミックカップルドドライブするモノーラルパワーアンプ.初段は12AU7Aの2段増幅でドライブ段とともに半導体レギュレーターでプレート電源供給.出力管のみ直流点火.トランスはタンゴ製.出力は18W.

F

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06 大田久司(埼玉県)  13:15~13:35

電源トランスレス6C33C-B OTL DCパワーアンプ

金田式をベースに初段管をWEの3極送信管416Bを使用したハイブリッド構成のモノーラルパワーアンプ.416Bの自己発熱劣化対策の放熱,電源投入時のラッシュ電流対策といった課題を克服して完成.6C33C-Bは2パラで,出力は50W(8Ω).電源トランスレスだが絶縁トランス使用.

G

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07 太田英二(岩手県)  14:10~14:30

3インチユニット×16本×2,エンクロージャーレススピーカーシステム

互い違いに逆相接続された3インチフルレンジユニット16本を縦に並べたものを背中合わせにしたエンクロージャーレスシステム.最上部と最下部のユニット4本から音を放射する.全32本のユニットの駆動によって,f0を20%以上低下(80Hz台)させることができ,信号に対する応答性が高まった.

H

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08 中村一夫(富山県)  14:35~14:55

フルデジタルバイアンプ駆動タンデム対向式2ウエイスピーカーシステム

同型ユニットを背中合わせに配置した新しいタイプのタンデム対向式ウーファーを中心とした2ウエイスピーカーをフルデジタルバイアンプで鳴らすシステム.対向式による不要振動抑制とタンデム方式による低域強化により,クリアで歯切れの良い低音再生を目指した.

I

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09 永安 強(愛知県)  15:00~15:20

DAC内蔵,スピーカー付き3チャンネルマルチ再生システム

DACとチャンネルデバイダーを内蔵したプリアンプとデジタルパワーアンプ,3ウエイスピーカーをすべて自作したマルチアンプシステム.トゥイーターはMonacor DT-28N,ミッドとウーファーはフォステクスFE166Enで密閉型.クロスオーバー周波数は150Hz,6kHz.

J

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10 上條雄二(長野県)  15:25~15:45

トランス差動入力ウェーブ振動板式吸音密閉型20cmフルレンジスピーカーシステム

振動板に分割振動低減処理を施した高能率ユニット使用のウェーブ振動板内蔵密閉型スピーカー(内容積38リットル,特性調整フィルター内蔵)をトランス差動接続でドライブするシステム.スピーカーの性能を生かすための半導体パワーアンプと電源コンディショナーを使用.

K(最初の写真を使用)-1

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11 田口和穂(埼玉県)  15:50~16:10

鎔断ヒューズレスDCパワーアンプ

鎔断型ヒューズがアンプの音質をスポイルするということに着目し,ヒューズをパワーアンプの出力段電源から追放したパワーアンプ.ヒューズの代わりに非接触で電流が検出できるCTセンサーを使用.アンプ自体は第2回出品と同じものなので音質の比較ができる. 出力約30W(8Ω).

L
アンプ内部.中央の基板が電流検出部

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12 田中厚生(福岡県)  16:15~16:35

カレントミラー出力半導体パワーアンプ

初段はコンプリメンタリーで構成されたベース接地による電流入力アンプであり,終段バイアスも兼ねる.終段はウルトラハイベータパワートランジスターでカレントミラーを構成.8パラとして電流ゲインを稼いでいる.出力は10W(8Ω).

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試作機の内部

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13 土屋 剛(東京都)  16:40~17:00

DACダイレクトパワーアンプ

DACチップとスピーカー間を徹底的にシンプルにしたアンプ.2018年1月号「誌上ギャラリー」発表時よりさらに部品数を40%削減.DACチップはPCM1794(モノーラルモード),出力はNPNトランジスターのみ.バッテリー駆動で最大出力8W(歪率0.1%以下).同構成のヘッドフォンアンプも展示,試聴の予定.

N

下段がデジタル部,上段がアンプ部で一体化されている

MJ無線と実験2024年秋号
2024年9月10日発売
定価:1818円+税